2022年7月7日
室内楽アカデミー第6期生が「チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)2022」で熱演!
2年間の研修を7団体が修了
サントリーホール室内楽アカデミー第6期は2020年9月に開講し、今年6月のチェンバーミュージック・ガーデン(CMG)への出演で2年の研修期間を修了しました。CMGでは、フェローたちがブルーローズ(小ホール)のさまざまなステージで熱のこもった演奏を披露しました。
◆ ENJOY! 室内楽アカデミー・フェロー演奏会(6/11、6/18)
室内楽アカデミーの若きフェロー(受講生)たちは、6/11と6/18にアカデミーでの研鑽の成果を発表しました。
クァルテット・インテグラ(三澤響果、菊野凜太郎、山本一輝、築地杏里)、ドヌムーザ弦楽四重奏団※6/18のみ出演(木ノ村茉衣、入江真歩、森野開、山梨浩子)、ポローニア・クァルテット(東亮汰、岸菜月、堀内優里、小林未歩)、カルテット・リ・ナーダ(前田妃奈、福田麻子、有賀叶、菅井瑛斗)、ルポレム・クァルテット(吉田みのり、深津悠乃、古市沙羅、和田ゆずみ*客演)、レグルス・クァルテット(吉江美桜、東條太河、山本周、矢部優典)、京トリオ(有島京、山縣郁音、秋津瑞貴)の7団体がそれぞれに学んだ作品を演奏。演奏後には次のグループの特長や演奏曲を紹介し、「互いの演奏を聴いて学ぶ」というアカデミーのならではの進行でお客様にお楽しみいただきました。
6/11には韓国のピアニスト ソヌ・イェゴンを特別ゲストに迎えて、アカデミー生の吉江美桜、堀内優里、矢部優典が共演。グループや国境も超えたCMGならではのアンサンブルを披露しました。
◆ クァルテット・インテグラ リサイタル(6/6)
室内楽アカデミー第5・6期フェロー、クァルテット・インテグラのバルトーク国際コンクール優勝を記念したリサイタルを開催。4人が一体となったライブ感あふれる演奏に、満席のお客様から熱い拍手が贈られました。コンクールで演奏したバルトークの弦楽四重奏曲第5番を中心に、モーツァルトとデュティユーを配した”夜”をイメージしたプログラムで、アンコールにはハイドンの「日の出」よりを披露しました。
◆ 室内楽のしおり~ピアノと弦楽器のアンサンブル(6/12)
第6期フェローの京トリオ(ピアノ三重奏)と、第4~6期フェローの山本周(ヴィオラ)が「室内楽のしおり」に出演。現代のグランドピアノとその先祖のフォルテピアノの音の違いや、弦楽器とのアンサンブルによる響きの違いをトークつきでご紹介する企画で、フェローはモダン楽器で名曲を演奏。オリジナル楽器の演奏はデンハーグピアノ五重奏団が担当しました。
◆ CMGフィナーレ 2022(6/19)
CMG最終日の「フィナーレ」では、室内楽アカデミー選抜アンサンブルとしてレグルス・クァルテットとドヌムーザ弦楽四重奏団が出演し、ベートーヴェンとバルトークの作品を演奏。また、最後の2曲にはCMA(室内楽アカデミー)アンサンブルが出演しました。バルトークの弦楽のためのディヴェルティメント第1・3楽章では、指揮者としての評価も高いホルンのラデク・バボラークのタクトが好演に導き、そして締めくくりは館長の堤剛(チェロ)のソロ、吉野直子(ハープ)にCMAアンサンブルが加わり、ブルッフ(ベン=アリ編曲)『コル・ニドライ』を演奏。情感豊かな美しいメロディーが会場に響きわたり、2週間のフェスティバルの最後を飾りました。