2020年7月10日
サッバティーニによるオンライン・レッスン開催
~レッスン休止期間にはアカデミー生有志がリモート演奏動画を恩師にプレゼント
サントリーホールは、4月の緊急事態宣言発令に伴い休館となり、オペラ・アカデミーも通常の研修会を休止していましたが、4・5月はYouTube動画投稿によるレッスンを行いました。アカデミー生が歌唱や歌詞の朗読を動画投稿し、ファカルティがコメントを書き込むスタイルです。「お互いの耳になって共に聴き合う」アカデミーの理念に基づき、アカデミー生は動画を視聴しながら共に学び合いました。
6月には感染症拡大防止のためのガイドラインを策定し、天羽明惠・野田ヒロ子(ソプラノ)、櫻田亮・今尾滋(テノール)、増原英也(バリトン)、古藤田みゆき(ピアノ)らコーチング・ファカルティによる対面レッスンを再開しました。受講生からは「ほかの多くのところではまだ実際のレッスンが開始されていない時期に、対面でのレッスンやピアニストとの合わせができるのはとてもありがたい」「ファカルティの先生方にナマのリアクションをいただいて、自分もすぐに反応できる。レッスンの大切さを改めて実感した」などの感想が聞かれました。
さらに、ローマ在住のエグゼクティブ・ファカルティ、ジュゼッペ・サッバティーニによるオンライン・レッスンも6月より実施。オペラ・アカデミー初の試みとなりましたが、発声の確認からイタリア古典歌曲の指導まで、サッバティーニは対面と変わらず、情熱的なレッスンを繰り広げています。「イタリアにいる先生と障害なくレッスンができてうれしい。とても励みになった」と受講生は皆、口をそろえていました。
当初の予定では、サッバティーニは3月と5月に来日して特別研修会を行うはずでしたが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大により中止となりました。その間、アカデミーの現役生と修了生有志が恩師・サッバティーニを励まそうと、リモート演奏による動画をプレゼント!日本の春を象徴する古謡「さくらさくら」の多重録音を行ったもので、このたび演奏者・編曲者の了解を得て動画を公開しました。ぜひご覧ください。
9月24日(木)には「オペラ・アカデミー コンサート」でこれまでの研鑽の成果を発表します。プリマヴェーラ・コース第5期生9名がイタリア古典歌曲を、アドバンスト・コース第4期生2名がオペラ・アリアを披露。チケットは自由席2,000円、8月7日(金)より発売します(8月4日(火)よりメンバーズ・クラブ先行発売)。サッバティーニの薫陶を受けた歌い手たちの瑞々しい音楽に、どうぞご期待ください。
オペラ・アカデミー生有志による日本古謡「さくらさくら」のリモート演奏動画