第2回:サントリーサンバーズ大阪が目指す未来2025.04.01

サントリーサンバーズ大阪が目指す未来
世界に羽ばたく伝統クラブの『輝き』

サントリーサンバーズ大阪は、1973年に誕生した日本屈指のバレーボールクラブです。長い歴史の中で、Vリーグの最多優勝という記録を積み重ね、いつの時代もトップを走り続けてきました。その強さは偶然ではありません。目指すべきチーム像を常に明確に持ち、選手やスタッフが一丸となって努力を重ねてきた結果です。

2024年10月からは、バレーボール界の新たな挑戦として始まった「大同生命SV.LEAGUE」へ参入しました。この新リーグは、日本のバレーボールを世界基準へ引き上げることを目指しており、サンバーズもその中心に立っています。これまで以上にレベルの高い環境の中で、さらなる成長と挑戦が求められる舞台です。

サンバーズの挑戦は国内にとどまりません。2023年には、日本のクラブとして初めてアジアクラブ選手権で優勝を果たし、さらに世界クラブ選手権では銅メダルを獲得しました。こうした国際大会での活躍は、クラブにとっても、日本のバレーボール界全体にとっても、大きな意味を持っています。国際舞台での経験は、選手たちの技術やマインドを確実に高め、クラブとしての存在感も広がっています。

サンバーズには、明確な目標があります。ひとつは、大阪を拠点にしながら世界に挑み続ける、アジアNo.1のクラブであること。そしてもうひとつは、常に強さを保ちながら、選手・スタッフ・ファン・地域社会とともに歩み、愛され続ける存在になることです。単に試合で勝つだけでなく、人とつながり、共に成長していくことを大切にしています。

クラブとしての実力を追い求めながら、人の心を動かし、社会に良い影響を与える存在へ。サンバーズは、そんな未来を本気で目指しています。

サントリーサンバーズ大阪の選手たち
サントリーサンバーズ大阪の選手たち
サントリーサンバーズ大阪が持つ『輝き』の源泉

サントリーサンバーズ大阪がこれまで数々の成果を重ねてこられたのは、選手やスタッフの努力だけではありません。地域の皆さんやパートナー企業の存在が、クラブを支え、前へ進む力となっています。サンバーズの掲げるビジョンに共感し、共に歩んでくれる人たちがいるからこそ、チームは大きな「輝き」を放ち続けていられるのです。

クラブはこれまで、地域とのつながりを大切にしながら活動を続けてきました。2018年には大阪市と、2021年には箕面市とも包括連携協力協定を結び、地域と一緒に成長していく姿勢を打ち出しています。スポーツクラブであることにとどまらず、まちづくりの一員としての役割も担っているのです。

サンバーズの選手たちは、地域の子どもたちと直接触れ合う機会も大切にしています。ホームタウンで行われているバレーボールクリニックでは、選手やスタッフが自ら指導にあたっています。バレーボールの技術を教えるだけでなく、体を動かす楽しさ、挑戦することの大切さを伝える場でもあります。子どもたちの目がキラキラ輝く瞬間は、クラブにとっても大きなやりがいです。

地域活動の様子
また、クラブでは『TOSS UP!!』という社会貢献プロジェクトにも力を入れています。これは、スポーツの力で子どもたちの成長を応援し、笑顔あふれる地域社会を目指す活動です。未来を担う子どもたちが健やかに育つ環境づくりは、クラブの重要なミッションのひとつとなっています。

こうした地域活動を支えているのが、パートナー企業の存在です。サンバーズは多くのパートナー企業と力を合わせ、地域を元気にする取り組みを進めています。SDGsパートナーやオフィシャルパートナー、サプライヤー、マッチデーパートナーなど、さまざまな形で協力関係を築いてきました。スポーツだけでなく、教育や福祉など幅広い分野での共創が、クラブと地域、企業を結ぶ新しい価値を生んでいます。

SDGsプロジェクト
SDGsプロジェクト
サンバーズの未来
サントリーサンバーズ大阪GM 栗原圭介
サントリーサンバーズ大阪GM 栗原圭介

今、バレーボール界は新しい時代へと大きく動き出しています。大同生命SV.LEAGUEは「2030年までに世界最高峰のリーグをつくる」という大きなビジョンを掲げています。これは決して遠い夢ではなく、着実に一歩ずつ現実に近づいている目標です。サントリーサンバーズ大阪も、このビジョンの実現を支える中心的なクラブとして、その歩みを力強く進めています。

サンバーズは、国内だけでなく海外にも視野を広げています。その象徴的な取り組みの一つが、イタリアのトップクラブ「SIR SUSA VIM PERUGIA(シル・スーサ・ヴィム・ペルージャ)」とのパートナーシップ契約です。世界の一流チームとつながることで、選手の育成やチーム戦術のレベルアップにつながるのはもちろんのこと、日本と世界のバレーボールをつなぐ役割も果たしています。こうした国際的な連携が、クラブの価値をさらに高めています。

バレーボール界にもグローバル化の波が押し寄せている今、国内のクラブにも変化が求められています。サンバーズはただ勝ちを目指すだけのチームではありません。地域や企業、ファンとともに進化していくクラブであることを大切にしています。スポーツを通じて社会に前向きな影響を与えていくという姿勢は、今後のスポーツクラブの理想的な形とも言えるでしょう。

また、サントリーサンバーズ大阪は、サントリースポーツの中でも常に新しい挑戦を先導してきた存在です。競技の強化はもちろんですが、地域との連携や社会課題への取り組みなど、スポーツの枠を超えた活動にも力を入れています。 こうした幅広い取り組みが、スポーツの持つ可能性を広げているのです。

これからもサンバーズは、ファンやパートナー企業と一緒に歩み続けます。もっと多くの人に応援され、もっと誇らしく思ってもらえるクラブになることを目指しています。「大阪から世界へ」という言葉は、スローガンではなく、現実の目標です。その挑戦の歩みは、これからも止まることなく続いていきます。


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