うめ まきえ こうごう
長方形、合口造の小箱であるが、蓋板のみを当初部分とする。蓋表には籬に梅が蒔絵で表されるが、経年と剥落もあって不鮮明であることが惜しまれる。ただし、僅かな甲盛と胴張にみる優麗な曲線は、鎌倉時代以降のものとは異なる平安時代独特のもので、さらに当初部分より推測される全体の器形は、かなり大型であることが注目される。蓋板を残すだけのものであるが、『類聚雑要抄』や各種資料に見られる平安時代の手箱とその内容品を彷彿とさせるものであり、貴重な資料といえる。奈良・春日大社に伝来したものである。(『神の宝の玉手箱』サントリー美術館、2017年)
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