しゅうるしぬり らでん ちんぎん ろっかく ゆとう
湯桶は字義からすれば湯の容器だが、室町中期の『文明本節用集』に「湯桶 ユトウ 酒器也」とあり、古くから酒器と混用された。実際、銚子か湯桶か区別が難しいものも多い。本品も判断が難しいもののひとつ。六角形の胴に、把手・注口・三本の棒足が付く。胴の各面を朱漆と黒漆で塗り分け、黒漆地に螺鈿で角渦文、菱繋七宝繋文、三角繋文を、朱漆地に沈銀で七宝繋文と牡丹文を表す。精緻な螺鈿や類例の少ない沈銀技法、朱と黒の対比の鮮やかさなど、南蛮渡りの意匠に影響を受けたものであろう。(『おもてなしの美 宴のしつらい』、サントリー美術館、2010年)
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