よこはま ほんちょう けい みよざきまち しんくるわ
幕末以降、三枚続の浮世絵が多数刊行されます。横長に続くパノラマ的な画面を活かして、横浜や東京の新しい光景が描かれました。本図では沖に多くの帆船がとまり、大きく発展した横浜を俯瞰して捉え、横長の画面を存分に活かしています。画面右方、桜が咲き、堀に囲まれた港崎遊郭(現在の横浜公園あたり)が見えます。鳥の目をもつ絵師とも評される五雲亭貞秀は、横浜浮世絵を代表する歌川派の絵師で、新時代を感じさせる作品を多く残しました。(『リニューアル・オープン記念展Ⅲ 美を結ぶ、美をひらく。』、サントリー美術館、2020年)
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