もくが まきえ きくかもん すかし かんむり だな
冠棚は冠卓とも言い、文字通り、衣冠・束帯で着ける冠を置く棚である。本品は総体を伝統的な木画で飾るもので、五種類前後の木材を寄せるその細かな寄木細工が見どころとなっている。天板・底板の四隅、長側面の中央には、菊唐草を表した銀製八双金具を打ち、刳形の脚には銀製覆輪を付ける。側面には木製漆塗の菊七宝形透飾を嵌め込む。「治郷卿 御冠棚」と書き付けのある箱が付属し、この冠卓が江戸時代後期の大名茶人で、松江藩七代藩主松平不昧(治郷)(1751-1818)の遺愛品であったことが分かる。箱の扉の裏面には「口伝ニテ如泥作」とある覚書が貼られ、本品が不昧に仕えた細工師小林如泥(1753-1813)の作として伝えられていたことがわかる。(『神の宝の玉手箱』、サントリー美術館、2017年)
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