幕末の築地には江戸幕府によってて開設された軍艦教授所があった。明治時代になると海軍省が設置される。本図は明治10年に行われた国内初の軍用気球試験を描く。右奥の建物が海軍省である。右下には蒸気機関車が見えるが、これは気球のガスは機関車の蒸気で入れるという当時の噂に基づくようだ。実際のガスは芝の工場からパイプで送られたという。(『激動の時代 幕末明治の絵師たち』、サントリー美術館、2023年)
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