かわぐち なべ かま せぞう の ず
江戸時代中頃から鋳物業が栄えた川口の町工場をテーマにした本図は、風景画の多い『東京名所図』のシリーズの中では異色の作品です。たたらを踏む職人たち、大きく炎をあげ火花が飛び散る溶鉱炉、炎の明かりが生み出す明暗を巧みに捉えています。本図の下図が清親の写生帖にあることが知られ、実際に現地を訪れて取材していたことがうかがえます。文明の炎が生み出す明かりと工場内の闇の対比が見事です。(『リニューアル・オープン記念展Ⅲ 美を結ぶ、美をひらく。』、サントリー美術館、2020年)
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