なにわ てんま まつり
日本三大祭りのひとつとされる大阪天満宮の夏祭りの賑いを俯瞰構図で表わした作品です。手前の難波橋から奥の天満橋まで大勢の人々が描かれ、大川には神輿を乗せた船や屋形船がひしめいています。近寄らないと気がつかない見どころが随所にちりばめられ(画面中央下部の水菓子屋の前の「チポ」[スリ泥棒]など)、見飽きることがありません。五雲亭貞秀は本作を描いた1859(安政6)年以降、数多くの横浜浮世絵を制作しました。(『リニューアル・オープン記念展Ⅲ 美を結ぶ、美をひらく。』、サントリー美術館、2020年)
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