三大歌川広重(1842~94)は、江戸深川に生まれ、初代広重に入門した。二大広重が初代の養女お辰と離婚した痕、お辰に婿入りして二代を称した(実際は三代)。東京名所や横浜浮世絵、開化錦絵などを積極的に描いている。本図もまた《東京銀座要路煉瓦石造真図》と同じく銀座の新しい街並みを描く。左端のたてっものは寿司屋の「玉寿司」、その隣は牛鍋屋の「松田」で、銀座通りの賑わいが活写されている。(『激動の時代 幕末明治の絵師たち』、サントリー美術館、2023年)
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