よこはま いじん やしき の ず
大きな屋敷の室内で楽し気に過ごす外国人の様子が表されている。チェロ弾き・子どもを抱く婦人・テーブルの描写は、イギリスの週刊新聞『イラストレイテッド・ロンドン・ニュース』(1860年6月9日号)に載る音楽愛好会リハーサルの挿図に、天井装飾・シャンデリア・髭をそる男性などは、遣米使節がもたらしたアメリカの挿絵新聞『フランク・レズリー紙』に基づくと指摘されている。芳員の師であった歌川国芳は、洋書さしえを原図として生かしたが、芳員をはじめ横浜浮世絵の絵師たちも積極的に舶載の図像を利用している。(『激動の時代 幕末明治の絵師たち』、サントリー美術館、2023年)
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