よこはま いじん しょうかん ざしき の ず
カーテンやシャンデリアのある洋館の一室で外国人が酒宴をしている場面です。窓の外には帆船が見え、国際港横浜の雰囲気を伝えています。部屋の柱とカーテンで画面をつなぐ趣向を凝らした構図です。日本人遊女の着物デザインや外国人女性のドレスが美しく表わされ、絵師の確かな技量を感じさせます。画面左の男性の衣服には色の濃淡によって陰影表現が表現されていますが、このような洋風表現は当時外国人を描く際にしばしば施された技法です。(『リニューアル・オープン記念展Ⅲ 美を結ぶ、美をひらく。』、サントリー美術館、2020年)
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