つきみ の うたげ
涼やかな風が吹く屋外で催された女性たちの宴の図です。キセルをもつ女性の膝の先やふりむく仕草の女性の肩付近には小さく虫が描かれていて、秋らしさを演出しています。本来は三枚続の作品であり、本図の左右に絵が続き、空に朧月が浮かび、雁が飛ぶ様子も描かれています。勝川春潮は、勝川春章の門下ながら鳥居清長風の錦絵を得意としました。(『リニューアル・オープン記念展Ⅲ 美を結ぶ、美をひらく。』、サントリー美術館、2020年)
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