みす あやすぎ まきえ むすびぶみ かた ふばこ
結び文形をした合口造の文箱で、前後に、魚々子地花弁の菊花形に五・三の桐を表した銀製紐金具をつける。文様は、蓋表・側面の手前半分に稲妻文の地に薔薇を、また奥半分には御簾に葵葉と木瓜紋を散らす。総体黒漆地に、平蒔絵、絵梨地を主体に針描・付描・蒔暈しを併用する。全体を松皮菱形の線で二つに区画する片身替の手法を用いている。蓋・身の口縁を金地とする以外は、各々の内部、身の底は黒漆地をのこしている。箱の形状、文様構成など人の意表をついた実にしゃれたもので、技法的特色からも桃山時代の制作であろう。(『開館20周年記念 サントリー美術館100選』、サントリー美術館、1981年)
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