ひがしやま よしの はなみず びょうぶ
右隻は、京都東山の桜の名所、清水寺と、八坂神社、四条河原の光景。清水の舞台からは咲き乱れる桜を人々が見下ろし、四条河原では当時流行の歌舞伎踊が興行されている。数人の南蛮人の姿も見える。左隻は、桜の名所、奈良の吉野山。峰に添って長く伸びる桜花の帯は一段と華やかで、列を作って踊りながら花見へと赴く一団が賑やかである。樹木や人物の描法などから、長谷川派の有力画家の作で、慶長末年から元和初年頃の制作と推定されている。(『おもてなしの美 宴のしつらい』、サントリー美術館、2010年)
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