ふじぶくろ の そうし
近江国に住む老夫婦は幼子を拾い美しい娘に育てたが、翁の不用意な約束で、畑仕事を手伝った猿に娘をさらわれてしまう。老夫婦は観音のご利益で、藤袋に入れられて木に吊るされた娘を見つけ、通りがかった狩人の助力で救い出す。やがて娘は狩人と結ばれ幸せに暮らした、というお伽草子を絵画化したもの。人間と動物が結婚する異類婚姻譚の一つだが、猿の振る舞いは人間さながらで、猿と人間との濃密な交流の歴史を物語る。絵は土佐派に通じる柔らかい筆致で描かれており、猿の挙動は絵師の表現意欲に満ちている。(『夢に挑む コレクションの軌跡』、サントリー美術館、2011年)
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