じゅか じゃこうねこず びょうぶ
ボストン美術館所蔵の「松下麝香猫図屛風」と本来は六曲一双を構成していた屛風である。大徳寺大仙院「四季花鳥図襖」に代表される狩野元信様式において頻出する瀧や巨岩、樹木などの組合せによって空間構成が図られ、異国の動物である麝香猫を中心に、多くの小鳥たちや、四季の草花が添えられている。画面に捺された印章から、元信の弟にあたる雅楽助之信の筆と推定されるが、元信画と見紛うばかりの筆捌きの冴えをみせる傑作である。(『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』、サントリー美術館、2018年)
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