しゅうとう かちょうず びょうぶ
もとは八曲屛風一双の画面であったと推定される四季花鳥図の秋冬部分で、これをふたつに切り離して一双に仕立て直している。本来揃っていたであろう春夏部分は現在行方が知れない。三株の松樹を前景に並べ、これに梨、楓、槇、檜などの樹木や、薄、萩、菊、桔梗などの秋草を添えて、秋から冬への季節の移り行きを美しく描いている。樹木に降り積もった雪の白さが金地に華麗に映え、紅鶸、雀、四十雀、山雀、頬白、鶉、鷽、鶯、などの小鳥たちも登場し、画面をにぎやかに彩っている。中世のやまと絵の様式を背景に、近世的な明るさをもって大画面に描き出したこの屛風は、日本人が古くから大切にしていた自然や季節に対する愛着を端的に物語っている。(『「もののあはれ」と日本の美』、サントリー美術館、2013年)
作品名、作者名、制作地・様式などのキーワードで収蔵品の検索ができます
2024年 1月
2024年 2月
2024年 3月
2024年 4月
2024年 5月
2024年 6月
2024年 7月
2024年 8月
2024年 9月
2024年 10月
2024年 11月
2024年 12月
2025年 1月
2025年 2月
2025年 3月
2025年 4月
2025年 5月
2025年 6月
2025年 7月
2025年 8月
2025年 9月
2025年 10月
2025年 11月
2025年 12月