かちょうず びょうぶ
画面両端に松の巨樹を描いて構図の基本とし、中央部に数種の花鳥を描き込む。いわゆる伝雪舟筆「四季花鳥図屛風」の系譜に連なる屛風である。雉子、燕、雁、叭々鳥などは、先行する花鳥図屛風にしばしば登場する姿で描かれており、おそらくは同じ粉本から派生した図様を下敷きにしているのであろう。筆者を秋月等観(生没年不詳)と伝えるが確証はない。ちなみに秋月は、薩摩の人、のち出家して入明し、画を雪舟に学んだという。(『BIOMBO 屛風 日本の美』サントリー美術館ほか、2007年)
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