でんえん ふうぞくず びょうぶ
夏から秋にかけての田園風俗を屛風の大画面に描いた作品。左隻には、突然のにわか雨に遭い雨宿りをする人々などを描く。雨交じりの風に吹き上げられた傘が、広々とした水田の景色に軽妙洒脱な趣を添えている。右隻は夏から秋へかけての田園風景を描くが、橋の下で子どもたちや牛が水浴びする様子が微笑ましい。宝永6年(1709)に赦されて、配流された三宅島から江戸に戻った後、英一蝶を名乗った時代に描かれた晩年の優品である。(『水と生きる』、サントリー美術館、2007年)
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