かぶ ゆうえんず びょうぶ
数寄屋造りの建物の中で遊興にふける男女の姿を描く。建物は黒木を柱に用い、一部は二階建てになるなど、豪華な造りとなっており、遊里の様子と推測される。右隻には桜の花見、左隻には舟遊びの様子が見え、それぞれ春と夏の風景であると考えられる。遊女と客たちは、聞香や煙草、将棋、囲碁、双六、三味線、水遊び、文の遣り取りなどをし、各々の時間を楽しんでいる。右隻右下に、茶会を催す茶室の風景が描かれているのが珍しい。(『夢に挑む コレクションの軌跡』、サントリー美術館、2011年)
作品名、作者名、制作地・様式などのキーワードで収蔵品の検索ができます