きりほうおうずびょうぶ
鳳凰は龍・麟・亀とともに「四瑞」として尊ばれた中国の空想上の生物。この屛風では右隻につがいの鳳凰と雛鳥を描いて親子の情愛を表し、左隻にも雌雄の鳳凰が親密に視線を交わす様子が描かれる。総金地の背景にゆったりとモチーフが配され、聖人が世を治めるときに現れるとされた鳳凰にふさわしい、晴れやかな画面となっており、明暦3年(1657)7月の四代将軍・徳川家綱の婚礼のために制作された可能性が指摘されている。(『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』サントリー美術館、2018年)
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