かいひん まつ さくら まきえ すずりばこ
長方形、被蓋造で、見込中央に硯と菊座つき円形水滴を置き、両側に懸子を納める。蓋表には、浜辺と松と桜の生える洲浜に波が打ち寄せる様を描く。浜辺や洲浜には海松貝が散り、潮汲みの桶や塩を焼く塩屋も描かれる。閉じたり開いたりした巻物が、波間に漂う様は不思議であるが、何か物語や詩歌が隠されているのかも知れない。波は青海波を片寄せた形を主体に、紡錘形の渦巻きや波状線も交えて独特のリズムある空間を作る。蓋裏にも流水に桜と巻物、懸子の見込には桜の折枝を描く。総体黒漆地に文様は研出蒔絵で表す。(『水と生きる』サントリー美術館、2007年)
作品名、作者名、制作地・様式などのキーワードで収蔵品の検索ができます
CLOSE
閉じる
2025年 1月
2025年 2月
2025年 3月
2025年 4月
2025年 5月
2025年 6月
2025年 7月
2025年 8月
2025年 9月
2025年 10月
2025年 11月
2025年 12月
COPYRIGHT © SUNTORY FOUNDATION FOR THE ARTS.
ALL RIGHTS RESERVED.