重要文化財
ひえさんのうぎおんさいれいずびょうぶ
二つの異なる祭礼を組み合わせた屛風。片隻には滋賀・日吉大社山王祭礼における琵琶湖での神輿の船渡御を描く。もう片隻は京都・八坂神社の祗園祭礼を描くが、山鉾巡行と神輿渡御の様子が、当時のしきたりに基づいて巧みに描かれる。活気にあふれた人物の姿態や表情の描写は、その画風の特色から土佐光茂およびその工房によるものと推定される。現存する祭礼図屏風のなかでも最古例であり、先駆的風俗画にも位置づけられる優品である。(参考:『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』サントリー美術館、2018年)
作品名、作者名、制作地・様式などのキーワードで収蔵品の検索ができます