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コレクションデータベース

歌仙絵 左京大夫顕輔

かせんえ さきょうのだいぶ あきすけだい

数量・員数
一幅
形状・材質技法
軸装 紙本著色
寸法(単位cm)
縦24.0 横35.0
制作年代
鎌倉時代   13世紀

 藤原顕輔の肖像に「かつら木やたかまのやまのさくらはな くもゐのよそにみてやすきなん」(『千載和歌集』巻第一春歌上)の歌を添えた一歌仙一首本の断簡。本来一歌仙一首本は通常の「時代不同歌合絵」と異なり、その名のとおり一歌仙に歌一首が添えられ、しかも番数も示されていなかったと考えられている。そのため、歌合絵というよりは歌仙絵と呼ぶにふさわしく、またその人選が通常の三十六歌仙と異なっている点で区別されている。藤原顕輔(?-1155)は平安時代の歌人で、「時代不同歌合絵」は、『万葉集』から『新古今集』までの歌仙百人の秀歌を歌合形式に配した後鳥羽院撰の「時代不同歌合」に絵を加えたもの。『古今集』など平安・鎌倉以前の歌人を左方に、『新古今集』などそれ以降の歌人を右方に配して歌の優劣を競わせており、一歌仙に歌は大体一首以上であること、各歌仙に左右の別や番数が示してあることなどがその特徴である。鎌倉中期から室町時代にかけて数多く制作された。(『「もののあはれ」と日本の美』サントリー美術館、2013年)

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