あきくさ ちょう まきえ ぼん
見込に二条の稜をめぐらせ、縁を鍔状にした丸盆である。底は刳底としている。総体黒漆塗として、平蒔絵、絵梨地を主体に描割、針描を併用して、見込、立ち上がり、鍔に連続した文様を描く。萩、薄、菊、藤袴、忍草などの秋草がゆたかに表わされ、大きく上方に弧を描いて伸びる萩を中心にして左右六匹の蝶が舞う。中央の枝には一匹の蝶がとまることで、蝶全体に動きが感じられるようであり、配置の巧みさがみられる。技法はいわゆる高台寺蒔絵ではあるが、その豪快さよりも、より優美な印象が強い作品である。(『「もののあはれ」と日本の美』、サントリー美術館、2013年)
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