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コレクションデータベース

松千鳥蒔絵香合

まつ ちどり まきえ こうごう

数量・員数
一合
寸法(単位cm)
幅7.2 奥行9.2 高3.2
制作年代
鎌倉時代   13~14世紀

 長方形、角丸、合口造、甲盛を持つ小箱。この長方形は、手箱の内容品の一つ「歯黒箱」の形状に相当する。蓋に塵居を設け、蓋・身の口縁部に金属製の置口を廻らす。蓋表には、岩や土坡のある汀に、風を受ける松樹を表し、周りには大きく靡く秋草、風に逆らい飛ぶ二羽の千鳥を描く。岩や松樹の幹はやや盛り上がり、立体感がある。松の葉は全体を金蒔絵で表した上に葉の一本一本を付描としている。汀の蓮や、薄、千鳥の羽根なども付描を用い、松の幹の一部や薄の葉には描割も併用する。薄や桔梗の花、松の葉の一部は螺鈿によって表現する。蓋裏には金蒔絵によって飛鳥と薄、女郎花、桔梗、竹を描く。また底裏にも、金蒔絵によって飛鳥に秋草を一叢描く。(『神の宝の玉手箱』サントリー美術館、2017年)

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