いろえほうおうもんおおざら
有田では1616年に本格的な磁器生産が始まり、1640年代には中国の技術を導入して多彩な色絵磁器の生産に成功した。本作はその後間もない初期色絵の大皿である。見込には毘沙門亀甲文、七宝繋文、紗綾形文、松葉丸文を描いて地文様とし、中心には両翼を大きく広げて飛翔する鳳凰を描く。三条に分かれた冠羽や肉垂、後方になびく首の飾羽など、桃山時代以来の鳳凰の姿を継承している。裏面には直線的に枝を伸ばす槍梅の折枝を四方に配する。(『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』サントリー美術館、2018年)
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