つぼ ばった
バッタをモチーフとするこの酒壺は、ガレの陶器が時としてグロテスクな様相を呈する一例としてあげられよう。この器には二つのヴァージョンがあり、一方はこれと同様に、茄子あるいはキュウリのヘタを象った被り物が蓋となり、もう一方には王冠が被せられている。着物をまとったような胸元からは、ロココ調の文様が見られ、そのほか器を取り巻く絵付けにも、東西美術の文様が過剰なまでに切り取られ、見る者を圧倒する。オルセー美術館にはこの器のためのデザイン画が二枚残されており、1881年と1882年の制作年が記されている。(『没後100年記念「エミール・ガレ」展』サントリー美術館、2004年)
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