だいみょう おかざり がき
江戸時代、武家等で必要とされた座敷飾りについてまとめたもの。第一巻は、『東山殿御飾書』(相阿弥真相撰。万治3年〈1660〉本)や、『仙伝抄』(文安2年〈1445〉)から、座敷飾りや文房具に関する文章のみを抄出集成したもので、第二巻以下は、座敷飾りや飾りに用いる数々の道具類、年中行事の床飾りなどを着色の図で載せる。第二・三巻には床に掛幅を飾った床飾りを六図、付書院の飾りを六図描くが、違棚等の棚飾りは多様な棚の形態に応じて五十二もの図を載せている。室町時代に始まる座敷飾りが伝統となり、江戸時代に引継がれて発展した様子を窺うことができる。(『KAZARI 日本美の情熱』サントリー美術館ほか、2008年)
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