ぐらヴぃーる あし に かり ず がらすいり べっこうくし
この2点の櫛では、板ガラスを浅く削ることによって、まるで白の濃淡で描かれた絵画のような表現がなされています。削り取られた部分は研磨されていないため、曇りガラスのように白くザラザラとしています。現在「グラヴィール(グラヴュール)」と呼ばれるこの装飾技法も、やはりヨーロッパのガラス器の模倣からスタートしたと考えられています。(『リニューアル・オープン記念展Ⅲ 美を結ぶ、美をひらく。』、サントリー美術館、2020年)
作品名、作者名、制作地・様式などのキーワードで収蔵品の検索ができます