のうめん はくしきじょう
「翁」は、演劇としての能に先行する宗教的な歌舞で、天下泰平、五穀豊穣、延命長寿を祈る儀式として尊ばれ、儀礼的、祝儀的な演能の初めに舞われることが多い。主君を自邸に迎え饗応する御成の演能の初めに舞われることも多く、文禄3年(1594)10月28日の上杉邸への太閤秀吉の御成でも演じられた。「翁」で用いる白式尉の面も、鎌倉初期には成立していたと思われ、満面に笑みを浮かべる表情や、白いぼうぼう眉、顎が別製となって紐で繋げられる切顎、舞台上での面の脱着など、他の能面にはない特徴を備えている。(『NHK大河ドラマ特別展 天地人―直江兼続とその時代―』サントリー美術館ほか、2009年)
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