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コレクションデータベース

睡短檠

ねむり たんけい

数量・員数
一基
寸法(単位cm)
基台径25.5 高77.8 絵板径26.6
制作年代
江戸時代

 反射板は、「短檠」という室内用の照明器具の部品です。短檠は、台の付いた短い柱の上部に皿を乗せ、そこに灯油を注ぎ入れます。その中に紐状の灯芯を立て、これに点火して明かりをとります。皿の後ろに取り付ける反射板は、灯芯の火が消えるのを防ぐ風よけの機能を備えています。  本作は木製で、表面の全体に白い胡粉を塗って下地としています。実際の使用時に生じたと思われる焼けや、経年劣化による剥落が激しいものの、よく見てみると、愛らしい少年たちに出会えます。  文字の書かれた紙を両手で広げている少年の眼差しは、興味津々といった様子です。彼の向かいには、机の前に座って何を書こうかと楽しげに思案する少年と、机の上に突っ伏して爆睡している少年の(睡童子)がいます。三者三様の少年たちの表情に、思わず笑みがこぼれます。(『サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術』、サントリー美術館、2021年)

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