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コレクションデータベース

桐鳳凰模様筒描蒲団地(丸に鍬形兜紋入)

きり ほうおう もよう つつがき ふとんじ (まるにくわがたかぶといり)

数量・員数
一枚
形状・材質技法
木綿・筒描・藍染・色挿
寸法(単位cm)
縦240.0 横189.0
制作年代
明治~昭和時代   20世紀前半

 鳥族の王とされる空想上の霊鳥、鳳凰。鳳が雄、凰が雌で、一対で鳳凰を表す。中国古来の伝説では、泰平の世が続く聖天子の御世になると、天帝が鳳凰を遣わすという。また、桐の木に棲み、竹の実を食すといわれ、桐竹とともに工芸意匠に採り入れられた。しかし、中国の伝説にいう桐は梧桐で、日本で考えられた白桐とは異なるものであった。空想上の鳳凰を主要の文様とするこの意匠はひとつの定型として継承されたため、桐の混同もそのままに文様の展開も余り見られなかった。この題材による筒描蒲団地は、雄の鳳のみの図様が多いが、雌雄一緒あるいは組蒲団として雌雄を別々に表すものも見られる。(『筒描―幸を祈る藍、福を招く布』、サントリー美術館、2003年)

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