ぼたん からじし もよう つつがき ふとんじ
西域を起源として中国を経由して伝わった獅子は、勇猛果敢なその姿が気品を帯び邪気を祓うものとして好まれた。獅子と牡丹の組合せは仏教に由来し、獅子は文殊菩薩に従い、牡丹を食すと説かれていることによるが、多くは能楽「石橋」を踏まえての表現と思われる。牡丹の咲き乱れる間を跳ね舞い、御世万歳を寿ぐ獅子という題材が、吉祥文様として喜ばれ、婚礼調度の蒲団地の衣装として多く用いられた。(『日本を祝う』サントリー美術館、2007年)
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