ぼたん まどえ しょうちくばい もよう つつがき ふとんじ
濃淡二色の藍と白上げで全体に松竹梅を表し、中央に窓絵で牡丹を配した蒲団地。古来中国では松・竹・梅を、寒い季節にも耐えて緑の色を失わず花を咲かせるため、逆境に負けない志の高さと貞潔さを象徴するものとして、「歳寒三友」と称し尊んだ。日本でも中国の影響を受け、吉祥文様のモティーフとして様々に用いたが、三者が一緒に意匠化されるのは、室町時代後期頃といわれる。日本の自然のなかでも身近であり、様々に活用される植物であったため、今日に至るまで代表的吉祥文様として絵画・工芸品を飾っている。(『筒描―幸を祈る藍、福を招く布』、サントリー美術館、2003年)
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