ばいかがた まどえ ぼたんからくさ もよう つつがき ふとんじ
濃淡二色の藍と白上げで牡丹唐草を表した蒲団地。唐草は中国より伝わったことにより「唐」の字を冠するが、遠くエジプトやオリエントなどの西方から伝わる蔓草の文様。唐草のみで表現される場合もあるが、花と組ませて意匠化されることが多い。画面全体に牡丹唐草を配し、中央梅花形の窓の中には、流水と蛇籠、菊花・甘草が表されている。筒描の蒲団地は婚礼調度として作られて婚家に納められるが、来客用など特別な場合にしか使用されることはなかったようである。(『筒描―幸を祈る藍、福を招く布』、サントリー美術館、2003年)
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