いれこます えび もよう つつがき ふとんじ
海老はその姿態が腰の曲がった老人に見立てられて、「海の翁」の異名を持ち、長寿を寿ぐ文様として意匠に採り入れられる。また、海老は飛び跳ねるときの力強さから、物事が順調に進むことを示すものとして喜ばれる。この作品は中央に据えられた大きな海老に、入れ子状の枡を斜めに重ねた大胆な意匠の蒲団地。「枡」は「増す」の音に通じることから用いられ、吉祥を増幅させる意味合いが込められていると思われる。(『日本を祝う』サントリー美術館、2007年)
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