はなのまる ちらし もよう つつがき ふとんじ
円形に様々な文様をまとめる丸文は、平安後期から見られるが、近世になると多様な丸文を一画面に散らす意匠が大いに流行した。本作は、丸文を二つ隣接させたり、あるいは重ねたりして文様の取り合わせに趣向を凝らした丸文散し。波と蓑亀、鶴と松など、関連のある題材を重ね、その他に熨斗や松・竹・梅・菊など馴染みの吉祥文様を丸文に表す。左下の竹に筍が添えられているのが楽しい。(『筒描―幸を祈る藍、福を招く布』、サントリー美術館、2003年)
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