いろえ もくれんもん おおざら
縁は浅く立ち上がり、高台はやや内傾する。全体にやや歪みがある。見込全体に黄色地に黒で菊花文様を施した地文に、大振りの木蓮を紫と緑で描く。裏面は周縁から高台側面に緑釉を掛けて、黒で唐草を描き、高台内に黄釉を掛けて黒で木葉文を散らし、中央に角銘を書いて緑釉を掛ける。吉田屋窯は古九谷再興を意図し、文政7年(1824)頃、大聖寺の商人吉田屋伝右衛門によって山中町九谷の古窯趾に開窯され、天保年間(1830-44)頃まで生産を続けた。本品もいわゆる古九谷青手様式を写したものである。(『日本のやきもの千二百年 奈良三彩から伊万里・鍋島・仁清・乾山』サントリー美術館、2001年)
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