いろえ もくせいもん さら
円形の見込いっぱいに収まるように屈曲する木犀の樹を描く。中央よりやや上を横切る意匠化された霞は、やや唐突な印象もあるが、画面に変化を与えて効果的である。葉は染付と緑と黄で塗り分けられ、細かく描かれた赤い花とともに器面の色彩を華やかにしている。裏文様は三方七宝結文で、高台には櫛目文を巡らす。立ち上がりがやや強い。(『日本のやきもの千二百年 奈良三彩から伊万里・鍋島・仁清・乾山』サントリー美術館、2001年)
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