大模様型の紅型裂地で、型紙(沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館蔵)一枚分の大きさに加え、垣根より上の牡丹文が逆さに表されている。この裂地が肩部分に使われていたことを示すものと思われる。逆さの模様部分は肩で反対側に垂れ、模様は正しい形におさまることになる。紅型の型紙は裏表なく使用することが出来る特性があり、それを活用して一枚の型紙で、上下逆の模様を染め出すことが可能となっている。(『沖縄復帰40周年記念 紅型 琉球王朝のいろとかたち』、サントリー美術館、2012年)
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