型紙を用いた糊置防染による紅型裂地。飛翔する姿態が異なる二羽の鳳凰が染め出されている。鳳凰や周辺に配された瑞雲が躍動感を感じさせる。紅型の模様に表される鳳凰には瑞雲を伴うものが多いが、その他にも多彩な植物と組合せて意匠を構成する。鳥の王としての鳳凰と百花の王と呼ばれる牡丹を組み合わせて吉祥を表す「鳳凰牡丹」もみられる。紅型にはこうした吉祥を主題とした意匠の影響と思われる表現もみられるが、それらを自由な発想で、大胆にモチーフを組合せており、それがまた紅型の魅力ともいえる。牡丹との組合せの他にも、「獅子と牡丹」の意匠も紅型の模様として見ることが出来る。(『不滅のシンボル 鳳凰と獅子』、サントリー美術館、2011年)
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