いろえ しょうちくばいもん ろっかく とくり
細い首からやわらかく張った胴にかけての曲線が優美な姿を見せる古清水の徳利。さらに胴は六角に面取りされて瀟洒な造形となっている。京焼特有の淡黄色の地の上に、赤・黄・緑・青の色絵と金彩を用いて胴の各面に松・竹・梅の文様を描き、首には菊文と唐草を描いている。 一般的に古清水と呼ばれる江戸期の京焼の上絵付は、青と緑を主体として赤をあまり用いないが、本作では僅かながら赤を効果的に用いて装飾効果を高めている。(『リニューアル・オープン記念展Ⅰ ART in LIFE, LIFE and BEAUTY』、サントリー美術館、2020年)
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