いろえ ぶどう とりもん ひさごがた しゅちゅう
瓢箪の頸と胴の2箇所を組紐で縛った様を象り、掛け渡した紐部分が把手となる。外側全面に、黒の線描と赤・緑・青のダミで、実をつけた葡萄の蔓と飛翔する尾長鳥を描く。注口には赤と緑の三角文をあしらい、組紐は青く彩って房のみ赤とする。把手は厚手で平たく、胴との接合部に緑の葡萄の葉をあしらい、背に付ける蓋も葡萄の葉を象る。類品のうちでも葉形の蓋が残るなど保存状態が良く、配色も良く親しみのある作品である。(『日本のやきもの千二百年 奈良三彩から伊万里・鍋島・仁清・乾山』サントリー美術館、2001年)
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