しゅうるしぬり あしつき てあらい
寺院で用いられた布薩盥と思われる。布薩は、毎月15日、衆僧が守るべき戒を確認し、過去1ヶ月の罪を懺悔する法会。この時、水瓶の水で手を清めるが、それを受けるのに用いられたのがこの布薩盥で、比較的遺品も多い。わずかに口の開く円筒形で、身の上下と半ばの三段に箍を廻らせる。底に三足の猫足をつけ、足の左右を刳形をつけた持送で支える。全面、朱漆塗のいわゆる根来塗の作品。(『おもてなしの美 宴のしつらい』サントリー美術館、2010年)
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