あしつきはい くろっかす
花を咲かせたクロッカスの形を象った器。ガレはここでも形態と装飾を、同一の題材から得ている。1898年にガレ自身が描いた制作モデルの記録帳(オルセー美術館蔵)上に、このクロッカス杯の姿も見られ、着想の痕跡を示す重要な資料となっている。中央の黄色ガラス部分は、透明の素地ガラスに小さな気泡を封じ込め、オレンジ色のガラスを被せている。僅かに見える薄紫色の筋目は、ガラスを被せる際に挟み込んだもの。紅、薄紫、暗紫色をした五輪のクロッカスは、マルケトリによって象嵌される。薄紫色の花弁の下に嵌め込まれたプラチナ箔は、紫色の光を放ち、アクセントとなっている。(『オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ』サントリー美術館、2016年)
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