せんつきびん あかんさす
アカンサスは、地中海沿岸地方に分布する植物で、ギリシャの国花にもなっている。この瓶の栓はアカンサスの葉の形を成しており、古代ギリシャ・ローマ建築の柱頭によく見られる意匠としても知られている。底が尖った独特な形態は、紀元前15世紀頃から中東に現われ、その後古代ギリシャ・ローマで、ワイン入れやオリーブオイルいれなどに使われた器「アンフォラ」からヒントを得ている。柔らかい地中に挿して使われたため、こうした形となった。オルセー美術館蔵のデッサンから、専用の脚も並行して考案されていたことがうかがわれる。双方で把手の形が異なり、本作では穴が開けられているため、鎖などを通して使われた可能性も考えられる。(『オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ』サントリー美術館、2016年)
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