こうすいびん とんぼ
型吹きされた方形の瓶に、エッチングで綿帽子を思わせる地文様を浮き上がらせている。エッチングは、フッ化水素酸でガラスの表面を腐蝕して文様を作り出す技法で、手彫りより時間が短縮できる上、グラインダーが届かない部分の彫りも可能にする。その上「酸を蒸気化することで、花びらや葉の細かい繊維状まで表現することができたのでした」とガレ自身が語るように、酸の濃度や施し方で、さまざまなテクスチャーを作り出すことができる。図案化された蜻蛉文の羽は、有線七宝風に金彩で取った輪郭線の内側にエナメル彩が厚く盛り上げられ、東洋風にあしらわれている。オルセー美術館に、姿のよく似た一匹を含む三匹の蜻蛉のデッサンが収蔵されている。(『オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ』サントリー美術館、2016年)
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